『Frontier TPRM Agents』にモニタリング機能を追加、 DD・モニタリングの両機能をClaude Cowork Pluginとして提供開始
2026年4月、サードパーティリスク管理(TPRM)の自動化を支援するAIエージェント群『Frontier TPRM Agents』について、契約中サプライヤーのモニタリング機能を新たに追加しました。
また、従来のデューデリジェンス(DD)機能と今回追加したモニタリング機能の双方について、Anthropic社のAIエージェントプラットフォーム「Claude Cowork」上で動作するPlugin形態での提供を開始いたしました。
本取り組みにより、契約開始時のデューデリジェンスから契約期間中の継続モニタリングまで、TPRMのライフサイクル全般をAIエージェントでカバーする体制が整いました。お客様はCowork環境にPluginをインストールするだけでご利用いただけるため、導入時の環境整備負担を大きく軽減いたします。
【開発の背景】
TPRMでは、契約締結時の審査(DD)だけでなく、契約期間中のサプライヤー状況の継続的な把握が重要とされています。しかし実務では、評価頻度の設計、評価データの収集・分析、複数サプライヤーの横断的な状況把握に多くの工数を要し、担当者の負荷が課題となっています。
また、AIエージェント活用ソリューションを業務に組み込む際には、既存環境との接続、アクセス制御、監査ログの整備など、本格的な導入にあたって多くの検討事項が発生します。
当社は、これらの課題を解消し、TPRM業務の自動化を実務に定着させるため、モニタリング機能の拡充とPlugin形態での提供開始を行いました。
【モニタリング機能の拡充】
今回追加したモニタリング機能は、個別サプライヤーに対する継続的な状況把握と、複数サプライヤーを横断した優先順位付けを、重要度(Tier)に応じた頻度で自動化します。
モニタリング機能は、以下の5つのユースケースで構成されます。
・変化検知(UC-07):サプライヤーの財務・経営・インシデント等の公開情報変化を定期検知
・SLA評価(UC-08):SLAレポートをKPI基準値と比較し、逸脱検出・トレンド分析を実施
・定期再評価(UC-09):管理態勢の定期再評価と前回との差分分析
・インシデント検知・影響評価(UC-10):インシデント検知および報告書分析による影響評価
・横断モニタリング(UC-17):複数サプライヤーの一括実行・優先順位付け・横断ビュー
各ユースケースはサプライヤーの重要度(Tier 1/2/3)に応じた頻度で実行され、収集した結果は横断モニタリング(UC-17)で一括集約されます。担当者・経営層は、優先順位付けされたアラートと全体ステータスを通じて、リスクの高いサプライヤーから対応を進めることができます。
【Claude Cowork Plugin として提供開始】
今回、DD機能とモニタリング機能の双方を、Anthropic社のAIエージェントプラットフォーム「Claude Cowork」上で動作するPlugin形態で提供開始しました。
Plugin形態での提供により、以下のメリットをお客様にお届けします。
・お客様のCowork環境にインストールするだけで、短期間でご利用を開始できます
・お客様固有のデータは、お客様のCowork環境内で閉じて処理されます
・業務利用者がチャット形式で操作でき、コマンドラインやプログラミングの知識は不要です
・Cowork標準のアクセス制御・監査ログ機能と組み合わせた運用が可能です
提供するPluginは、契約時DDを対象とする「tprm-due-diligence」と、契約中モニタリングを対象とする「tprm-monitoring」の2種類です。
【Frontier TPRM Agentsの概要】
『Frontier TPRM Agents』は、TPRMの各業務をAIエージェントで自動化するソリューションです。サプライヤー企業評価から契約中のモニタリングまで、担当者の判断を支援しながら実務工数を大幅に削減します。
■設計思想
Human-in-the-Loop:重要な判定ポイントでは必ず人間が確認・承認するフローを組み込み、AIの判断を鵜呑みにしない設計
完全なトレーサビリティ:全ての判定根拠・情報ソース・実行履歴を記録し、監査対応・説明責任を果たせる構造
サブエージェントレビュー:主処理の結果を別のAIエージェントが独立してレビューし、判定品質と一貫性を担保
■提供価値(3軸)
・効率性:コンサルタント手作業比での工数削減
・品質の均質化:評価基準の統一的適用と漏れ・ミスの構造的防止
・リードタイムの短縮:作業着手から完了までの暦日数の短縮
【今後の展望】
当社は、Frontier TPRM Agentsを中核として、お客様のTPRM態勢を多面的に支援する4つのサービスをご用意しています。
TPRM態勢アセスメント&設計
お客様の現行TPRM態勢を外部規制・業界標準と突き合わせて評価し、あるべき姿(To-Be)と実装ロードマップを設計します。
TPRM実務支援(DD・モニタリング)
サプライヤー審査(DD)およびモニタリングの実務を、Frontier TPRM Agentsを活用しながら当社コンサルタントが直接支援します。繁忙期のスポット支援から継続的なアウトソースまで、お客様のご要望に応じて対応します。
Frontier TPRM Agents 導入支援
お客様の環境への導入を支援するサービスです。Claude Cowork Plugin形態に加え、Claude Code版も提供可能で、お客様のIT環境・利用者層に応じて最適な形態を選択いただけます。台帳整備、運用ルール策定、初期セットアップ、利用者向けトレーニングまでを一括支援します。
運用高度化支援
導入後のPDCA運用、評価基準の継続的改善、横断リスク分析など、TPRM運用の高度化を継続的に支援します。
【今後の展望】
当社は今後、以下の機能拡充を予定しています。
契約終了フェーズの支援機能:Exitチェックリストの自動生成、Exit実施状況の評価支援
受入側点検機能:委託元組織におけるリスク対策の点検機能
統合管理機能:台帳管理機能、集中リスクの分析機能
これらを順次リリースし、契約ライフサイクル全期間と横断的リスク管理の双方をカバーする包括的なTPRM自動化ソリューションへと発展させてまいります。
【関連サービス】
- サードパーティ/サプライチェーンリスク管理:
https://www.frontier-ac.com/service/tprm - Frontier TPRM Agents サービス紹介:
https://www.frontier-ac.com/service/tprm-agents - 内部監査AIソリューション:
https://www.frontier-ac.com/service/internal-audit-ai - AIガバナンス実践基準ライブラリ:
https://www.frontier-ac.com/service/ai-governance-library
【本件に関するお問い合わせ】
フロンティア・アドバイザリー・コンサルティング株式会社
担当:江成 秀午
Email:info@frontier-ac.com